快傑Zの仮想通貨遊戯

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NFTアートの価値とは?

「あなたにとってNFTアートの価値とは何ですか?」

 

唐突にこのような質問をされました。

 

私がとっさにした回答はこんな感じ。

メタバース空間のMY美術館に展示して自己満足に浸るモノ

②NFTマーケットプレイスを介して直接アーティストと交流できるモノ

 

私にとって、NFTアートはメタバース空間の美術館に展示して楽しんで自慢して自己満足に浸るための遊びという側面が大きいです。

 

↓が 私自慢のCyberのメタバース美術館です!

oncyber.io

 

「NFTアートの価値とは?」はいろいろ議論を呼んでいるようですね。

改めて考えると「NFTアートの価値とは?」の質問の答えにはなっていなかったのではないか?と思い、いろいろ考えてしまいました(笑)

 

目次

◆NFTアートとは?

 

NFT:非代替性トークン(non-fungible token)は、最近メディアでもよく取り上げています。

技術的には主にERC-721というイーサリアムの規格がNFTと呼ばれるものです。(※ERC-1155も利用されている)

2017年にCryptoKitiesというERC-721を利用した仮想猫の飼育育成ゲームがブームになりました。
これがNFTを利用した高額取引トークンのハシリと言えると思います。

f:id:Zbaron:20211212232309j:plain

(参照:CryptoKities


また、ERC721が登場する以前のERC-20で発行されたトークンIDとドット絵を紐づけたものがNFTアートの原型になっているCryptoPunkです。

f:id:Zbaron:20211212232037j:plain
(参照:Opensea「CryptoPunks」)
この誰にでも書けそうなドット絵が高額で取引されておりセレブ達がこぞって買っている意味が最初は理解できませんでした。

なぜ価値があるかというとブロックチェーンの歴史においてNFTの原型を作ったモノだからという意義に価値が付いていると言えるのです。
※今では歴史的意義という価値は理解しますが、その価格はやはり理解できませんし、欲しいとも思いませんw)

 

このような事例があるため、「NFTアート」が数千万円で取引された!という部分がメディアでも目立ってしまい、誰でもNFTアートを販売すれば、高額なお金が手に入るのでは?という話になってしまっているのだと思います。

 

◆NFTアートの価値とは?

 

以下の事実は理解しておく必要があると思います

◆「NFTアート」の売買は、デジタルアートの譲渡ではなくトークンの譲渡というだけである

 

◆NFTアートのデジタルアートはサーバ上に格納されているだけで、サーバが無くなってしまえばデジタルアートもなくなります。(※1)
(※1)基本的には、オンプレサーバでなければ、IPFS(InterPlanetary File System)でサーバに分散されているので会社が倒産してもデジタルアートは残るのでそこまで気にするものではないかもしれません)

 

◆ネット上にデジタルアートのコピーが出回っていれば、どれも同じではないか?

誰かがコピーを所有することだってできてしまう。

それにも拘らず「デジタルアート」も含めてNFT購入者が「NFTアートは自分で所有している感」を持ってしまうことにこの議論の難しさがあるのだと思います。

それを踏まえての「NFTアートの価値」とは何かをもう一度考えました。

 

 

歴史好きの私がNFTアートを例えるとするならば

「戦国武将の”花押”付きの証文」です。


戦国時代には、その支配圏内で何かの特権を得るために支配者の許可が必要でした。
それを証明する証文は、紙に文面を書けばいくらでも配布できてしまいますが、支配者が書く”花押”があればこそ効力を発揮するのでした。

f:id:Zbaron:20211212211836j:plain

デジタルアート自体はコピーできてしまいますが、デジタルアートをNFTと紐づけることによって、アーティストがNFTアートを所有者に渡したという履歴がブロックチェーン上に刻まれます。
アーティスト公認のもとに「デジタルアートを所有している感」を有することができるものが「NFTアート」であると考えています。

 

時の権力者が別の武将に敗れたら、その「花押付きの証文」はただの紙切れとなって効力を無くします。

同じように、NFTマーケットプレイスの会社が倒産してサーバが維持できなくなれば、デジタルアートは無くなり、NFTアートはただのトークンとなり電子屑同然にもなりかねます。(IPFS云々かんぬんは前述の※1を参照)


ただし、紙切れ同然になった「花押付きの証文」でも、数百年後には、権力闘争に敗れた武将の知名度が残っていれば「あの戦国武将が残した花押付きの証文」ということで古物商やコアなファン層から高値で取引されるかもしれません
↓ 古文書/花押で検索した ヤフオクの取引・・結構ありますねw
※もし大物の歴史上人物のものであればかなりの高値なのでは?

ヤフオク! -「古文書 花押」の落札相場・落札価格

 

NFTアートも、手元に画像データがなかったとしても、NFTに紐づいていたデジタルアート自体が評価されていれば、アーティスト本人がこのNFTに刻んだモノとしてNFT自体の価値として残っていくのかもしれません。


そういう意味において
”本当に価値のあるデジタルアート”と紐づいたNFTには
「NFTアートの価値」があるのではないかと考えます。

※自分で書いていて回りくどくなってきた。

 

◆NFTアートの所有権

 

ひょっとしたらNFTアート販売者も勘違いしているかもしれないです。

 

私はしまエナガさんの日本神話シリーズNFTアート「スサノオをお迎えしております!
しまエナガさんが期間限定でNFTフェスでそのNFTアートを展示し、以後はこれらのNFTアートはご自身で展示したりしないとツイートしていました。

 

NFTアート購入者を気遣ったコメントだったと思いますが、デジタルアート自体の著作権はアーティストにあるので「どうぞ、いつでもご自分のメタバース美術館に展示してください」とお伝えしました。

逆にアーティストさんの展示会場に自分の名前が刻まれたNFTアートが設置されていることに喜びを覚えます!

 

NFTアートは、物理的なアートではないため、アーティストと購入者がメタバース上の美術館に同時に展示が可能です。(どちらに展示されているものも『真作』です。)

ブロックチェーンの履歴が表示されることで「ここに表示されているデジタルアート」がアーティストが公認の正真正銘のNFTアートだと証明されるのです。
※下の画像 しまエナガさん作品でありながらオーナーがKAIKETSUZと刻まれている

f:id:Zbaron:20211212144129j:plainネットからこのイラスト画像を拾っただけの関係ない第三者がこのアートを自分のブログに掲載したとしても、それはただの拾い画というだけです。

 

まとめるとデジタルアートに対する著作権はアーティストにある状態で、NFTアート購入者がデジタルアートの使用をアーティスト公認で使える権利となりますでしょうか?

それも「NFTアートの価値」と言えるのかな と考えます。



◆NFTアーティストとの交流

 

私がNFTアートに参加して一番有意義だったことはアーティストさんとの交流でした。

その体験談で代表的な2つを挙げておきます。


①イラストの真贋証明

過去に仮想通貨界隈で交流があったイラストレーターさんに描いてもらったイラストをNFTアートにしてもらったこと。

以前「仮想通貨技術を利用してデジタルアートが本物である証明をするには?」という記事を書きました。

nemlog.nem.social


記事を書いた当時、すでにNFTアートのマーケットプレイスは存在していましたが、まだバズワードにまではなっていなかったと思います。

NFTアートの登場によって、デジタルアートの証明性が簡単になったものだと実感しました。
※上記リンク先の記事にも書いてますが、ブロックチェーンでは制作時期のタイムスタンプを証明するだけであり、製作者の真贋証明まではできません。その部分は別の仕組みで補完が必要です。

せっかく描いてもらったイラストなのでこのアーティストさんのアートであるという証明書が欲しかったので「NFTアート」化を無理にお願いをしたものでした。
(快諾してくれて本当に感謝です)


これも私にとっての「NFTアートの価値」かもしれません。

今やNFTアートで第一人者になった方がいるので自慢です!

 

↓のギャラリーに展示してあるは過去に描いてもらったイラストをNFT化したものです。

oncyber.io

 

②ホルダー特典としての描き下ろしイラスト

気に入った海外アーティストさんのNFTアートを購入したのですが、あまりにも気に入りすぎて、個人的にブログで紹介しておりました。

非常に喜んでくれて、NFTアートの原画を印刷して送ってくれました!

↓上記のNFTアートの作者を紹介した記事です。

zbaron.hatenablog.com

 



また特別に私好みの仕様にアートを描き下ろししてくれたりしてくれました!

↓の赤枠が 私好みに描き下ろしてくれたNFTアートです。
明智光秀の鬼喰瓢箪の甲冑仕様で描いてくれました。

f:id:Zbaron:20211212162129j:plain

↓ 上記のNFTアートの作者を紹介した記事です

zbaron.hatenablog.com

 

こんな感じで 海外アーティストとプライスレスな交流が簡単にできてしまうのも私にとっての「NFTアートの価値」だったのかもしれません。

 

※その他にもNFTアートで寄付活動を支援できたり、書ききれないことがありました。

◆まとめ(私にとってのNFTアートの価値とは)

 

以上を踏まえて 私にとっての「NFTアートの価値とは」冒頭の回答で間違いないです。

メタバース空間のMY美術館に展示して自己満足に浸るモノ

②NFTマーケットプレイスを介して直接アーティストと交流できるモノ

 

◆おまけ(NFTアートの価値と価格)

NFTアートを2017年の仮想通貨バブルの時のICOや草アルトコインのような一攫千金の錬金術に利用として参入している人もいると思います。
それがNFTアートに対する懐疑的な意見につながっている面もあるのかもしれません。


「日本におけるコレクタブルNFTアート」の第一人者と自称してNFTアートを煽るにわかインフルエンサーが存在しております。

その人なりにNFTアートを盛り上げようとしているのかもしれませんが、一方で「個人的には、NFTに紐づいているJPEGそれ自体に大きな価値は感じていません」と公言しているのを垣間見てしまいました。


以下は、私のバイアスがかなりかかっているかもしれませんが(苦笑)
表向きはアーティストさんみんなを活気付けると言っておきながら、本音は「NFTアートという錬金術でビジネス展開して一儲けしてやろう!」という風に聞こえてしまいます。

※2022年追記:NFTプロジェクトでこういう事も出来てしまうかもしれないというアンチテーゼな記事を書きました。これやっている運営はいないと思いますが。。。

zbaron.hatenablog.com

現在の相場で数ETHを超えるコレクタブルNFTを所有することでステータスを感じているのは別に構いませんが、ブームが去って、仕掛け人が運営を投げ出してしまったらNFTアートは、ただの電子屑となってしまうかもしれません。

 

NFTアートを購入するということは、どういうものか?

 

もちろん、今所持しているNFTアートが将来的に高額取引される可能性もありますが、

それだけを期待して今時点で高額のNFTアートを無理して購入していたとしたら危険かなと思います。
このNFTアートは必ず将来価値が出ると言って販売を煽る人がいたら怪しんだほうがよいです。


自分にとって「NFTアートの価値」は何か?を理解した上で身の丈に合った立ち振る舞いをするのが良いかなと思います。

 

最後に、NFTアートを投資という観点で考えるとした場合、もし所持しているNFTアートに10ETHのオファーが来るのなら速攻で売ります!

好きなNFTアートを買って遊びながらいつの間にか利益が付いていたという感じで「果報は寝て待て」のスタンスでNFTアートを楽しめばいいのです。

 

以上