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NFTコレクションのフロアー価格を上げる9の方法

今日の記事の題名は釣りです!


一口にNFTといってもいろいろ目的があると思います。

・NFTを利用したアートを販売(売買)する

・NFTを会員権やPFPとしてステータスとする

・特定のNFT保有者が特典を得る(イベント参加、AL(WL)配布)
・NFTをコミュニティ経済圏ビジネスとして利用できる

など

最近のNFT界隈は、上記の内容が横断的になり複雑になっているようにも見えます。

 

今回テーマにするNFTとは、コミュニティ経済圏ビジネスで利用する目的のNFTにおいて価格上昇させるメカニズム(推測)です。

このジャンルのNFTはイラストはオマケであってNFT保有者のコミュニティでの貢献度や絆を重要視するようです。
いわゆる絆NFTですね。

 

数万発行されたNFTを購入したら、ガチホをするようにファウンダーがホルダーに要請するようなコミュニティも存在しているようです。
建前上、売るのも自由意志ですとは説明しているようですが・・そのようなNFTのコミュニティは村社会なので村八分にされそうな雰囲気ありそうですよね・・・。

 

なぜ絆NFTのコミュニティは半ば強制的なガチホを要請するのでしょう?

おそらくですが、ファウンダーや運営としては、NFTコレクションのフロアー価格を上げて価値を産み出したいからなのでしょう。

 

時価200円で初期販売された数万枚のNFTコレクションのフロアー価格が一時間後には10倍、一週間後に100倍になることもあったようです。

 

どうすればそのようなことが起こるのか?

まずは以下3つの歯車が上手く機能すれば起こりえるのではないかと。

①低価格でNFTを仕入れて転売で儲けたい人を誘う(仕入れ転売を繰り返す)
②急激に値上がりするNFTコレクションを今のうちに手にしておかないと置いて行かれるという恐怖心(FUD)を起こさせる。

インフルエンサーが有望NFTだと宣伝をする。

このような初動が発生したとしても一時的な盛り上がりを見せて、一定期間後には落ち着くというチャート①のようになるのが多いかと思います。

◆チャート①

 

フロア価格が下がってくるとホルダーも不安に思って売りに出す行為に流れ出します。
そのような場合は、
起爆剤を投入して今後の展開を期待させる

例えばコレクションNFTを何枚保有で特典をチラつかせる。今後のコレクションのロードマップを発表する。などで買いを誘うのです。

⑤運営が買い支えを実施する

 最近の急激な円安でも介入によって円安を回避させたことがありますがそれと同じことをやるのです。

下のチャート②のように価格下落傾向が何度かありますが、上下しながら安定飛行をしているコレクション例です。

 

 

なぜか急にフロアー価格が高騰するNFTコレクションとかありますよね?

もし運営メンバーが複数ETHアドレスにNFTを保有しており、それら同士がお互いに10倍価格のNFTを売る&買うを実施したらどうなるでしょう?

⑥運営による価格操作をする!?
そうすることで見た目は、別のアドレス同士が売買をして価格上昇をしたように見えますが、売買を実施した運営メンバーはNFTも別のアドレスに移動されているだけですので、何も損せずに、コレクションのフロアー価格だけを上昇させることができるのです。

◆チャート③

もし一般の一次購入者が次々にNFTをフロアー価格ギリギリかそれ以下で売り出そうとしたら、フロアー価格が下がってしまう現象が起こります。(チャート①)

そうなる前に価格を下げまいとした場合、運営が売り出されたNFTを買い支えしないといけなくなります。(チャート②)

そのようなNFTが大量に出回ってしまえば、買い支える資金も底を尽くので大変です。


ということで、次の一手

⑦NFTホルダーにガチホを要請する
上昇した価格のまま維持させたいという運営の意図はわかる気がします。
その状態で運営メンバー内でゆっくりとフロアー価格上昇させる自作自演を繰り返せばよいのです・・・・(チャート③)

⑧クローズドなサロンに囲い込む

毎月500円の課金をするようなサロンに信者を誘導して”共同幻想”を巻き起こせればもうNFTコミュニティの失敗はないかと思います!

 

⑨海外の大物著名人がコレクションNFTを購入する

 最後は、運の世界ですが、例えばイーロン・マスク氏がNFTコレクションを購入したらどうなるでしょうか!?

 

これが私が考える
NFTコレクションのフロアー価格を上げる方法です

 

もう一度まとめます。

①低価格でNFTを仕入れて転売で儲けたい人を誘う(仕入れ転売を繰り返す)
②急激に値上がりするNFTコレクションを今のうちに手にしておかないと置いて行かれるという恐怖心(FUD)を起こさせる。

インフルエンサーが有望NFTだと宣伝をする。

起爆剤を投入して今後の展開を期待させる

⑤運営が買い支えを実施する

⑥運営による価格操作をする!?

⑦NFTホルダーにガチホを要請する

⑧クローズドなサロンに囲い込む

⑨海外の大物著名人がコレクションNFTを購入する(もはや運)

 

⑥⑦⑧あたりをやり始めると毛嫌いする人たちが登場してくるのではないでしょうか?

参考までに下図は、実際に暗号資産取引所未上場の独自トークンをDEXで自作自演の上昇相場を産み出しておいて、初心者に有望コイン情報を教えて購入を誘った詐欺師のDMです。

WAVESという独自トークン発行可能銘柄のDEXで詐欺コインを見つけ出してブロックチェーンの履歴を確認することで自作自演なのかを特定できました。

 

上記の例は明らかに詐欺行為でしたが、

NFTもある種、暗号資産取引所に未上場の”胴元が存在する草アルトコインのようなものですので、取引チャートを自作自演による価格操作ができてしまう危険性があるのは覚えておいても良いかと思います。

 

NFTコレクション運営がもしそのような価格上昇を自作自演していたとしても、NFTを盛り上げるための必要悪という考え方もあるかもしれません。
新規参集者を集めるためには「利益が出る」というキーワードが有効だからです。
しかし一方では、胴元と一部先行者だけが利益を確保して後期参入者がババを引き、低迷すると焼け野原にして逃走する(ラグる)。などもあるのでそのような運営ではないかの見極めも必要になってくると思います。


「蜂の寓話」という18世紀の思想家が書いた400行の詩が、経済活動を豊かにするには、悪徳が美徳にもなりえるというアンチテーゼを表現しています。

それを2017年の暗号資産バブルになぞらえて書いたブログが↓です。

zbaron.hatenablog.com

要は、価値のないモノを価値があると偽ってもみんなが熱狂すれば、それが正しくなる。清く正しく生きるのが美徳ではなく必要悪が生活を豊かにするのだ・・・。
ただそれが過熱すぎるとどこかでふと本当に価値ってあるのか?疑問に思う人々が増えた瞬間にドミノ倒しになっていくので、程々がよくないですか? という話です。

 

あなろぐおうじさんにオーダーで制作してもらったNFTアートです。
「蜂と寓話(The Fable of the Bees):or, Private Vices, Public Benefits」

美徳と悪徳を天秤にかけている蜂たち。
時計の針は、虚構が崩れるまでのカウントダウンを示しています。
予想の上をいった素晴らしい表現力に感服しました!

 

opensea.io

そんなことを考えているとコミュニティ経済圏ビジネスで利用する目的のNFTよりも、やはりイラストに価値を見出そうとしているクリエイターさんによるトークンにイラストを紐づけたNFTを応援したくなってしまうのでした。

 

最後は無理やり綺麗ごとをコメントしてまとめました! 

おわり