【仮想通貨を人物に例えて歴史を学ぼう】古代中国「陳勝・呉広の乱」の時代
今回は、宦官・趙高 と 陳勝 という人物にスポットを当てたいと思います。
時は中国戦国時代・・・。
戦国七雄「秦・斉・楚・趙・燕・韓・魏」が争いを繰り広げる乱世でした。
仮想通貨元年と呼ばれた2017年。
日本の仮想通貨民に人気の銘柄が出揃いそれぞれ熱狂的なファンが多く、SNS上では自分の推し銘柄情報を発信しまくる熱い時代でもありました。
戦国時代を制したのは、史上はじめて中国統一を成し遂げた「秦」であった。
紀元前221年、秦の王は「始皇帝」を名乗ります。
始皇帝が統治した期間には法による統治整備や万里の長城建設などをする一方、批判する学者や本の弾圧を行った焚書坑儒など自分の力を過信し闇堕ちする行動が目立ち始める・・・・・。
そんな中、紀元前210年始皇帝は不老不死の欲望も虚しく死去する。
始皇帝の死去後に権力を握ったのは、
宦官・趙高という人物である。
こんな逸話があります。
趙高は、ある時、二代皇帝の前に「鹿」を連れて行き「陛下に馬を献上します」と言います。
皇帝は「これは馬ではない!鹿ではないか!」と怒ります。
趙高は、周りの側近たちに「これは、馬か?鹿か?」と尋ねます。
ほとんどの者が、趙高を恐れて「馬」と答える中、「鹿」と正直に答えた者は、後で死刑になったと言われています。
ビットコインが史上稀にみる高騰を記録、それに牽引され全ての仮想通貨も暴騰・・
まぐれ当たりにも関わらず、仮想通貨バブルのブームは、自分たちが作ったと勘違いしたにわかインフルエンサーと呼ばれる者たちがメディア出演や書籍出版を始める一方、ビットコイン投資有料サロンや詐欺コインの宣伝など闇堕ちするケースが増えてくるようになる・・・。
価値のないクソトークンを価値があり絶対に儲かるコインとして煽りまくっていた「にわかクソインフルエンサー達」が「馬鹿の逸話」の趙高を彷彿とさせます。
クソインフルエンサー達が、メディアやサロン開設、詐欺コインのマーケティングで我が世の春を謳歌している中でビットコインの高騰がマスコミにより報道されるとこぞって国内仮想通貨取引所に口座開設する新規さんが増加しました。
いわゆる「出川組」「ローラ組」「剛力組」と呼ばれる新規仮想通貨民です。
しかし、仮想通貨バブルが崩壊しつつあり時期であったため、投入した金額がどんどんと減っていき、波に乗れなかった悲劇の方達でもあります・・・。
見る見るうちに資産が減って行く絶望の中で、このまま死を待つよりは、たとえ他人が不利益になろうとも自分さえ儲かればよいのだという思想が、仮想通貨界隈に蔓延していきます・・・・。
配当型ウォレット案件という仮想通貨バブルに乗り損ねた人にとっての一発逆転のポンジスキームの登場です!
※要は、配当型ウォレットのプロジェクトで発行されたトークンを保有する(BTCで購入する)ことで保有枚数に応じた数%~10%の配当される夢のようなエコシステムを謳った詐欺スキーム
紀元前209年、陳勝と呉広は辺境守備のため強制的に徴兵された農民900名と共に、漁陽(現在の北京市北部の密雲県)へと向かっていた。
秦の法律は、現場に遅刻するだけで死罪という厳しいものでした。
しかし、豪雨のために、遅刻となることが決定的となり、現地についても死罪の運命でありました。
そして↓の漫画のようなやり取りがあり、秦に叛乱を起こすのでした。
この陳勝・呉広の乱は、秦の支配に不満を持っていた全国の徒にも影響を与え、瞬く間に各地に叛乱の火が広まって行ったのである。
各地で叛乱が広まり、その象徴として陳勝が皇帝を名乗ることを希望する声が高まり、
「陳(現・河南省)」を拠点として「張楚」の王を名乗ります。
一時期は「秦」の支配を揺るがした陳勝でしたが、各地の叛乱軍が一枚岩に成れず仲間割れも生じて、最後は味方の裏切りにより陳勝は暗殺されて「陳勝・呉広の乱」は鎮圧されてしまいました・・
この陳勝はこんな名言を残しています。
「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」
現代訳にすると「ツバメやスズメのような小さな鳥には、オオトリやコウノトリのような大きな鳥の志すところは理解できない。小人物には大人物の考えや志がわからない」
ビットコインの現物やFXトレード、その他のアルトコイン投資だけではもはや儲けることが出来ないと不満を募らせた人達がポンジスキームに手を出し始めます。
中でも、プラストークンという配当型ウォレットに初期に投資をした人は資金が順調に増えていきます。
このプラストークンの成功に、次から次へと新たな配当型ウォレットが生まれ、MLM方式で紹介され仮想通貨界隈に蔓延していきました。
少し前から配当型ウォレット案件同士でユーザーの引き抜き合戦による内ゲバや次々と運営が飛んだりしていき崩壊の兆しが見えております。
配当型ウォレットの王様と言われているプラストークンも2019年6月頃から出金が出来なくなる事態陥っております。
運営元の中国人幹部6人が詐欺で逮捕されたり、BTCのハッキングなどの悪条件も重なって非常に苦しい状況とのこと。
7月15日に復活するという話が上がっておきながら、やはり8月に延期・・・、いや9月かな・・・ゆっくり待ちましょう・・・・・。という状況。
プラストークンいつ復活しますか?
— こーいち@エンジェリウム全力Heaven中 (@koichi_fa) 2019年8月3日
7月中、7月末、8月初旬、8月中旬、、また適当なこと言って引き伸ばしてるw
TLCかよ(笑)
もう正直にわかりません、無理だと思います言えばいいのに、プライドが邪魔すんだろなーw#プラストークン#PLUSTOKEN pic.twitter.com/2kX9kGXr43
いつまでもメンテナンスが終わらないにも関わらずプラストークンの熱狂的な信者たちは陳勝のように、名言を残しております。
「プラストークンは復活する。ゆっくり待ちましょう」
「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」
の意味と同様に、私のような凡人には、プラストークンの高尚な思想が理解できないのかもしれません・・・・。
PlusTokenの終焉はこちらの2020/7/31のニュース記事を参照ください