香港デモと陰陽五行思想
前回も 陰陽五行説による中華王朝の推移で少し触れていましたが
2015年に香港で起こった13万規模のデモは「雨傘運動」と言われ黄色い傘を差したデモでした。
この陰陽五行説に関連付けると中華人民共和国の色は赤。
赤は「火」の属性を持ちます。
陰陽五行説の相生思想に基づくと「火(赤)」の次のサイクルは
火(赤)→土(黄)(物が燃えて灰が残り、灰は土に還る)となるので
当時のデモのイメージカラーは「黄色」だったのではないかと推測しています。
しかし、2015年の香港デモは鎮圧されてしまいました・・・。
そして2019年6月に100万規模の香港デモが起こりました!
今回のデモのイメージカラーは「黒」です。
前回のデモは「相生思想」に基づきイメージカラーが「黄」したが、今回は「相剋思想」に基づく「黒」をイメージカラーにしたのではないかと考えられます。
すなわち 水(黒)→火(赤)(水は火を消し止める)
相生思想の(順送りに相手を生み出して行く、陽の関係)という生温い考え方ではなく
相剋思想の(相手を打ち滅ぼして行く、陰の関係)という力づくでも天下を奪い取るという意思を感じるデモに思えてきます。
三国志の「黄巾党」が掲げたスローガンのように激動の時代のプロローグになるのか
「赤天已死 黒天當立 歳在甲子 天下大吉」(赤天既に死す、黒天まさに立つべし)