【仮想通貨を人物に例えて歴史を学ぼう】幕末・戊辰戦争編
2017年は仮想通貨元年 と呼ばれておりこの一年で目まぐるしい動きがありましたが
日本の夜明けと言われた幕末維新の動乱に時代にも似ていると感じています。
仮想通貨界隈の思想の対立といえば、SCAMコイン論争です
幕末の日本に黒船来航という西洋諸国の先進的な技術や武力に衝撃を受けた先鋭的な志士たちの一部が、将来の危機を感じて西洋諸国に対抗するため手段を択ばずに武力で撃退しようという過激な思想「攘夷論」が猛威を振るっていました。
ところで、2016年末頃は私が仮想通貨の存在を知り、いろいろと情報収集をしていた時機でした。
この頃はMLM(いわゆるねずみ講商法)で成功してきたグループが仮想通貨という新たな金の成る木を見つけてビットコインを利用した新たな案件を見つけては、自分が儲かるなら多少のリスクは目をつむってMLM生態系の下位にいるメンバーに甘い罠を誘っていました。
HYPEと呼ばれるビットコインを預けることで、日利30%などの高い配当を回収できると謳って案件の紹介コードが、Twitter上を飛び交っていました。
HYPEで代表的な案件はビットリージョン、X-Binary、AABT、D9、RightRise・・・・など。 すべて先行者だけ利益を得ては一抜けして、後から情報を知った人は、ババを引いて大損をしています。挙句にHYPEのサイトが無くなってしまうという繰り返し・・・・。
攘夷論とは異なり、中央集権的な江戸幕府による統治ではなく天皇を拠り所とした政治体制を論じる「尊皇論」も存在しました。
HYPEとは一線を画して違う手段で利益追求のグループも存在しました。
どこの取引所にも上場していない仮想通貨のプレセール期間に安く仕入れて「絶対に儲かる仮想通貨」であると謳ってセミナーを開催し、自身が販売代理店となるようなグループです。
プレセール期間が終わってもいつまで経っても仮想通貨取引所に上場せずに、いるといういわゆる詐欺コインとして批判の対象にもなっていたものです。
※プレセール系コインとしてはADAcoin、c0ban、FusionCoin、Eternal Coin、TAOCOIN 、XID Coin、True Life Coin、Ocean Coin、NAGEZENIなど。
朝廷の許可を得ずに外国との不平等条約を結んだ老中:井伊直弼の独裁政治への不満と外国嫌いで知られる孝明天皇の存在も「攘夷論」「尊皇論」の盛り上がりに拍車をかけていた。
危機感を持った井伊直弼は、危険思想の持ち主を「安政の大獄」により弾圧を実施した。
猛威を振るったHYPEが、次々にボロを出して潰れていき「ビットコインを使った高配当な商材」の相談が消費者センターに相次ぎ問題になったことと重なります。
プレセール系コインも、HYPEと同様に怪しい存在として毛嫌いされる対象になってきます。
特に仮想通貨界隈の古参の人々からもSCAMコインの注意喚起を促すメッセージが相次ぎました。
とりわけNoahCoinは、エース級に怪しいと噂のあった仮想通貨でした。
「攘夷論」と「尊皇論」が合体し「尊皇攘夷論」という思想が誕生します。
とりわけ、「安政の大獄」で処刑された吉田松陰を輩出した長州藩の志士たちが、過激な運動を始めます。
江戸幕府に雇われた元々ならず者集団「新選組」が、京都で倒幕の計画をしていた長州藩士を襲撃した「池田屋事件」に端を発し、「八月十八日の政変」と「禁門の変」で
長州藩は、江戸幕府、会津藩、薩摩藩の連合軍に敗北し、絶体絶命の危機に瀕します。
NoahCoinは、フィリピン政府公認のNoahプロジェクトという計画が背景にあるため、必ず値上がりをするということで某グループがセミナーを開催しては、プレセールと称して販売をしてきた仮想通貨でした。
しかしフィリピン大使館がNoahプロジェクトを全否定!!
日本経済新聞でも、このような記事が掲載されました。
NoahCoinを販売していた某グループは、HYPE案件のD9クラブの運営や仮想通貨ADACoin のプレセールも手掛けていたため、SCAMと噂が一気に高まりました。
まさに存亡の危機!!
仮想通貨界隈の古参メンバーも、ここぞとばかりに攻め立てます!!
ADACoinの開発者天才数学者:チャールズ・ホスキソン博士が詐欺師であると主張!!
XIDcoinを販売した某団体が、団体自体を解散したことで詐欺師であると主張!!
・・・などなど
仮想通貨黎明期からの古参コイナー VS 儲けがすべての投機家 のSCAM合戦の始まりです。
そこに、プロのアフェ業者や初心者を装ったネカマブロガー疑惑の論争も介在して、
仮想通貨界隈が動乱の時代を迎えます。
それらの仮想通貨を紹介していた人々は自分の資産が崩れることを恐れて、ADACoinは詐欺ではないとの声援で反論します!
禁門の変 で会津藩と同盟して長州藩を崩壊に追い込んだ薩摩藩でしたが、徳川家による江戸幕府の体制には実は反対でした。
薩摩藩士 西郷隆盛は、過去の因縁を捨てて 長州藩と手を組み 倒幕のための同盟を結びたいと考えます。
実現は難航をしましたが、土佐藩士・坂本龍馬の仲介により 薩摩・長州の2大雄藩が秘密裏に同盟(薩長同盟)を結び、倒幕の機運が高まります。
危機に瀕していた長州藩でしたが、西郷隆盛の調整によって、幕府軍による第一次長州征伐は一旦停止し、その間に、長州藩は高杉晋作などによる奇兵隊の育成、軍備強化などを成し遂げます。
改革派貴族の岩倉具視による徳川家を政権から外す「王政復古の大号令」などのクーデターを敢行。政局が変わるかに思われましたが、そのクーデターは徳川慶喜による「大政奉還」で未然に防がれました。
それではと、薩摩藩:西郷隆盛が江戸の町を乱暴狼藉を行うテロ行為による江戸幕府への挑発行為・・・・。
挑発に乗ってしまった幕府軍は、薩摩討つべしとの機運が高まり、京都に進軍。
「鳥羽伏見の戦い」が勃発します。
そこで、幕府軍が信じられない光景を目のあたりにします!!
薩摩・長州軍の旗印の中に錦の御旗 が掲げられたのです。
天皇家の旗が掲げられたことで 薩摩・長州は官軍。。。
徳川家の江戸幕府は、天皇に逆らう賊軍 ということになってしまうのです。
これで、形勢は逆転!!
将軍・徳川慶喜は戦場から離脱し江戸に帰ってしまい、戦意を喪失した江戸幕府軍が撤退するという事態になりました・・・・。
これにより、「戊辰戦争」という 会津藩を中心として東北の雄藩の悲劇が始まるのです・・・・。
SCAMコインへの攻勢を高めていた仮想通貨界隈の住人達は、ADACoinは、いつまでも上場しないとバカにしていた矢先に、寝耳に水の情報を入手します。
ADAコイン・・2017/9/29 BITTREXに上場・・・。
日本円にして 10円代まで価値が上昇・・・。2017/11
まるで錦の御旗のように・・・・・
セミナーで先生方に説明を受けて、ADAコインをプレセール期間中に大量に購入していた人は、先生の予言通りに、儲かったのです!!
やはり、ADACoinはSCAMじゃなかったんだ!?
2016年末に仮想通貨界隈の先人たちのブログを元に情報収集していた私は、SCAMコインの存在もそれらから手に入れていました。
その中にADAコインも燦然と輝くSCAMコインとして刻印されていました。
しかし・・・・。あの錦の御旗 が掲げられらた時に、何かが弾け飛んでしまったかもしれません・・・・。
たしかに技術的に裏付けを説明されていないにも関わらず、販売方法が怪しいというだけでADACoinをSCAMと断定する根拠はないのかもしれない・・・・・。
この情勢に、
SCAMコインハンターとして名のある人々が、投げやりなコメントを残していました。
ひらめきビットダービーなるテレビ番組が2017年放映されていたそうです。
(※2017/12/5時点で 第4回目の放送)
なんと、この第4回目に ADAcoinやNoahCoinをプレセール販売していたあの先生が登壇されるそうです!!
まさに、勝てば官軍!!
テレビ番組「ひらめきビットダービー」公式サイト
明治新政府で貢献した人物は、昭和になって日本円のお札にもなっています。
昭和に500円札の肖像になった岩倉具視卿は「錦の御旗」を制作した疑惑のある人物でもあります。
実は「錦の御旗」なるものは存在しないにも関わらず、幕府軍の戦意を喪失させるための芝居を打ったというのです・・・・。(あくまで噂です)
ADACoin・・・・SCAMコインだとの疑いを晴らすために、大型取引所BITTREXに上場させて、本物にしたのではないか?とも推測されています。(あくまで噂です)
そういえば、リップルもその昔SCAMだと言われていたそうです。
イーサリアムもビットコインも同様です・・・・。
仮想通貨界隈に古くからいる方は、当然、ビットコインやイーサリアムなどを安く仕入れているので、せっかく含み益があるそれらの推しコインの価値が無くなることを良しとしないでしょう。
結局、仮想通貨界隈の住人は、推しコインを褒め称えるので、同じことなのかもしれません・・・。
もう誰の言う事を信じることは出来ないですね・・・・。だってみんな自分がカワイイですから(笑)
投資は自己責任・・・・・と 逃げの文言をブログにみんな掲載するようになりました。
仮想通貨界隈は儲かればなんでもOK的な風潮がこれからも増えることでしょう・・・・。
私もやはり儲かりたいのが本心です・・・(あっ 言っちゃった。。)
ただあの人がこう言っているから大丈夫だと妄信的に信用しては危険です。
詐欺に騙されないように知識を付けることも重要です。
戊辰戦争で、薩摩長州中心の新政府軍により蹂躙された会津藩は、最後まで武士としての誇りを胸に秘め、徹底抗戦をしました。
その不器用で崇高な生き様は、日本人として感動を覚えます。
1.年長者の言う事に背いてはなりませぬ。
2.年長者にお辞儀をしなければなりませぬ。
3.虚言を言う事はなりませぬ。
4.卑怯な振舞いをしてはなりませぬ。
5.弱いものをいじめてはなりませぬ。
6.戸外で物を食べてはなりませぬ。
7.戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ。
ならぬことはならぬものです!!
これは、今の日本人に当てはめるのは酷(とりわけ7項は・・・)ですが、
例え儲けることが全てでも、ならぬことはならぬものがあるのです!
繰り返しになりますが、ADACoinの一件で、本当のSCAMコインも、大手を振って
絶対儲かると言って販売されるケースが増えてくると思います。
もうSCAMコインだと注意喚起してくれる人は仮想通貨界隈にはいません。
自己防衛力を高めないと、せっかくの楽しい仮想通貨トレードが魑魅魍魎の養分にされるだけに参加することになってしまいます。
最後に、これから仮想通貨に入ろうと思っている人達に伝えたいことがあります。
仮想通貨 什の掟 というものを 残して 締めたいと思います。
1.セミナーで有名人を出演させているような仮想通貨を買ってはなりませぬ。
2.MLMやバイナリーというキーワードの案件で仮想通貨を買ってはなりませぬ。
3.怪しいと思われるかもしれませんが全く怪しくないと謳う仮想通貨を買ってはなりませぬ。
4.インサイダー情報なので今買えば絶対儲かるという仮想通貨を買ってはなりませぬ。
5.販売代理店制度で販売している仮想通貨を買ってはなりませぬ。
6.コアメンバーでも技術に詳しくもないのにこのコインはscamだと言ってはなりませぬ。
7.男子たるものミートアップやオフ会で(エッチ目的で)仮想通貨女子と言葉を交わしてはなりませぬ。
ならぬことはならぬものです!!!