仮想通貨を人物に例えて歴史を学ぼう! 戦国時代:信長の野望編
古株の仮想通貨の住人はICOに参戦しまくっていると思いますが、後発組は最近になってICOというキーワードを知り、参戦しようと思い始めている人も多いのではないでしょうか?
ICOとは、未公開株を販売することによるIPOやクラウドファウンディングとは異なり、審査などが不要で、自分でトークンを発行し、それを販売することで資金調達をする手段になります。
分かり易く解説してくれている 玲奈❤︎丸の内OL仮想通貨投資♡ @reinabb3さんのブログがあるので、引用させていただきます。
さて 前置きが長くなりました。
仮想通貨の投資に何の役にも立たない・・ただ私が面白いから書くだけのシリーズ!
「仮想通貨を人物に例えて歴史を学ぼう!」・・・今回は
「ICOを人物に例えて歴史を学ぼう!」としてリクエストの多かった
みんな大好き戦国時代:信長の野望編としました!
まず現在のICOと同じく群雄割拠となった戦国時代を語る前に武士政権の成り立ちから語る必要がありそうです。
平安時代まで日本の政治は皇族や貴族によって成り立っており武士は貴族に侍らう(仕える者)として格下扱いでした。
その武士による武士のための政権を築いたのが源頼朝です。
Fiat通貨(法定通貨)から仮想通貨の時代の礎となっているビットコインは
まさに仮想通貨時代の礎となっているといっても過言ではありません。
2017年は仮想通貨元年と言われていますが、正直まだ実感がありません。
少し前の歴史の授業では1192年が鎌倉幕府成立と教えられてたが、最近では1185年が鎌倉幕府成立と変わっているように、解釈は後世の歴史家に委ねましょう。
時は流れ、源氏の血統が3代で滅び執権の北条氏によって武士政権が運営されることになりました。しかし北条氏はライバルとなる御家人たちを陰謀で追い落とし一族で権力を独占するようになります
そんな中、鎌倉幕府を打倒して王政復古を目指すクレバーでスマートな天皇が登場しました。
後醍醐天皇です。
当時の北条家による政治に不満を持っていた武士たちから
「後醍醐天皇 やべえ・・」と言わしめたに違いありません。
そういえば、イーサリアムの登場ってICOだったのはご存知でしょうか?
ICOで集めた資金は1800万ドル=20億円ということで、当時としては当方もない資金調達を達成したということで、一躍仮想通貨の注目株になったのです。
後醍醐天皇の基に集った武士により鎌倉幕府は滅ぼされました。
変わって天皇が直接政治を行う「建武の親政」が始まります。
イーサリアムベースのICOとしてThe DAO というのがありました。
今でも語り草となっている「The DAO事件」で調達資金150億円のうち、64億円が
ハッキングで盗難されるという大失態!!
「The DAO」の脆弱性を付かれたもので、イーサリアムの欠陥ではない認識ですが
ハッキングされたことに対するイーサリアムの評判がガタ落ち。。。。
ハッキングがなかった事にしてブロックチェーンを書き換えるハードフォーク実施を巡って イーサリアムが分裂してしまいます。
武士による政治がなかった事にして天皇親政を目指した後醍醐天皇でしたが倒幕に加担した多くの武士は不満を募らせます!
武士のリーダー格である足利尊氏が武士達の想いに立ち上がり光厳天皇を擁立し後醍醐天皇に対抗します!
日本史上はじめて朝廷が二つに分かれた
「南北朝時代」です!
古き良き時代のイーサリアムを忘れたくないイーサリアムクラシックが南朝(後醍醐天皇派)、時代は武士の時代に変わっているんだとハードフォークも辞さないイーサリアムが北朝(足利尊氏派)と覚えておくといいでしょう😄
状況は北朝方の足利尊氏が後醍醐天皇方の南朝を圧倒し、優勢のうちに時代は流れ足利家は京都に室町幕府を開きます。
足利将軍3代目:義満の時代に南北朝が統一し室町幕府が盤石な時代を迎えます。
義満の死後は、足利家ゆかりの守護大名が地方で力をつけ始めます。
室町将軍はかろうじてその存在に権威がある状態で実質的には地方大名がそれぞれ国を動かしている状況です。
1000種類以上の仮想通貨がそれぞれプロジェクトを主張し乱立している状況と似ています。
これらの中でICOで資金調達をしていた銘柄があるのです。
Augur ICO調達資金:6億円(531万ドル)
LISK ICO調達資金:6億円(588万ドル)
Factom ICO調達資金:8億円(750万ドル)
ICOから始まった銘柄にはコインチェックでお馴染みの銘柄もありますが、プロジェクトが実用化されているものがまだ存在しておらず投資対象にしかなっておりません。
ICOがただのプロジェクト資金集めと不評を買っている原因がここにありそうです
室町将軍8代の義政の時代に「応仁の乱」が勃発し地方の有力大名、豪族がそれぞれ力をつけて群雄割拠の時代が到来します。
今もICOが次々と乱立している現在の状況です!!
ここに書ききれないぐらいのICOがまだまだ存在していますが、代表的なICOで
資金調達金額の高い順にいくつか列挙してみました。
戦国大名とは別に儲け主義の商人たちの自営集団が堺に勢力を張っていました。
第1期~4期プレセール!保有するだけで資産が増える!などの謳い文句を並べて
いつまでもプレセールを続け上場しない通貨を売りさばく正規代理店を名乗る輩を彷彿とさせます。
特にフィリピン政府公認のプロジェクトを謳ったNOAHコインなどは
全く価値の無い(便器だった?との噂される)ルソンの壺を価値ある壺と謳ってを大金を掴んだ呂宋助左衛門の如く大成功を収めます!
また倭寇と呼ばれる海賊なども戦国群雄割拠の時代に一大勢力を気づいていました。
OscanCOIN、HyundaiCoin、ADACoinなど海を越えて活動するSCAM達のようです。
また戦国大名の群雄割拠とは別の動きもありました。
浄土真宗による極楽浄土を目指す一向衆です。
これは、「一年以内に1ドルを目指す!」「リップル!リップル!」と念仏のように唱えるリップル信者と似ている気がします。
そして2017/4には国内の大手銀行や地方銀行など47行が参加する「内外為替一元化コンソーシアム」がリップル社のブロックチェーン技術を利用した送金システムの研究が具現化したとニュースで報道もされました。
リップルによる銀行の送金システムが実現すると仮想通貨界の本願寺顕如のような一大勢力になる可能性があります!
群雄割拠の戦国時代、隣国との争いに勝利し領土拡大を収め一大勢力が次々と生まれてきます。
様々な個性豊かなICOが乱立する中、最近は様々なトークンを巻き込んだ
大掛かりなプロジェクトのICOが注目を集めています。
ICO資金調達順に有力なプロジェクトの一部を紹介!
Tezos・・・ハードフォークをせずにシステム修正を実現したブロックチェーン。
ビットコインやイーサリアムはこの問題を解決できずにハードフォークによる分裂を生じましたが、それを克服した理想のブロックチェーンがTezosです。
室町幕府の権威再興を旗に義を掲げて理想を追い求めた
常勝の戦国大名:上杉謙信と重なります。
Bancor・・・イーサリアムのトークン標準(ERC20)の交換をスマートコントラクト上で実施するための中間トークン。AugurやGloem、SingularDTVなど第三者が介することなく交換可能なことよりそれぞれのトークンを利用したプロジェクトが盛んになるかもしれません。
優秀な武将を従え戦国最強騎馬軍団を率いた武田信玄を彷彿させます。
Status・・・ブロックチェーン上でのメッセンジャーアプリのプラットフォームを謳っていますが、それだけではなくP2Pプロトコルをベースにした様々な機能を提供できるようです。
イーサリアムトークン(ERC20)のGnosis、ARAGONや音楽プラットフォームUjo、デジタル身元確認システムuPortや、取引所OasisDEXなど いまいち理解できないのですが、一大経済圏が構築できるような夢があります。
関東に百年王国を築いた相模の獅子:北条氏康を思い浮かべます。
TenX・・・異なるブロックチェーン間が接続されTenXプラットフォーム上で
すべての通貨(ビットコイン、イーサリアム、´、ライトコインなど)が取引できるようなプロジェクト。またTenXカードを利用することで現実社会でもデビットカードとして仮想通貨を保有し買い物が出来てしまう。すばらしいプロジェクト。
少し胡散臭さもありほんとかいな?と思ってしまいますが、謀略で成り上がった毛利元就の跡を継いだ中国地方最大勢力の毛利輝元を彷彿させます。
Cosmos・・・ビットコインやイーサリアム、Zcashなど異なるブロックチェーンを繋ぎ合わせて統一的なプラットフォームを構築するためのHUB機能を提唱したプロジェクト。それは、まるで織田信長が提唱した楽市楽座をを彷彿とさせます。実は織田信長よりも前に楽市楽座を導入していた人物がいました。
三好長慶です。Cosmosも壮大な計画で2017/5にICOを実施 30分で完売しましたが、それほど知名度が高くない気がします。三好長慶も最近こそ、評価されていますが、Cosmos同様にもう少し知名度高くなってもいい気がする武将です。
BAT・・・Bravaというウェブブラウザのプラットフォーム用のトークン。
Basic Attention Tokenを略してBAT!!
信長公に鳥無き島のコウモリと例えられた四国の覇者:長宗我部元親!
なぜってコウモリ=BATだから!(これが言いたかっただけ(笑)
☆いよいよ 戦国時代の役者が揃ってきたように仮想通貨もいよいよ本命達が登場しているのだろうか・・・・。
そんな中、日本の企業「テックビューロ」に動きがありました。
テックビューロとは日本の仮想通貨取引所Zaifを展開する企業であり、いろいろとチャレンジを続ける 云わば「傾き者」でもあります。
ビットガールズなるプロジェクトを本気でテレビ番組で実施した変革者の片鱗を見せてくれました。
番組では、アイドルをトレカブというトークンに見立てて新メンバーのICOや、
番組放送時間にHyouやPachiというトークンでアイドルに投票しランキングで競わせるという画期的な手法も見せてくれた(トークンの送金料が高いのと、深夜番組だったこともあり、参加はほとんどしていない・・・)
Zaifでは、PepeCashも取り扱ってくれるなど、トークンエコノミーの遊び方も教えてくれた 取引所らしくない たわけ者でもありました
そうです、戦国時代の革命児 織田信長を彷彿とさせます。
今までの有力ICOはそれぞれ魅力的なプロジェクトをホワイトペーパーやロードマップで謳い界隈では話題を提供してきましたが、実用化されるのか不明確であるため、ICOは常に投機対象として見られていました。
そんな中 一般社団法人ブロックチェーン推進協会(BCCC)が衝撃的なデジタルトークンの社会実験「Zen」を発表します。
テックビューロ―もその傘下に甘んじてしまう事態になりました。
海道一の弓取りと言われた今川義元が満を持して京を目指して尾張にも進軍してきた様を思い浮かべます。
その矢先、起死回生の一撃を喰らわせる出来事が勃発!
日本中は「Zen」プロジェクトに話題騒然だった中、テックビューロ―が提唱したICO
が日本中の仮想通貨界隈の話題を持って行ってしまいました。
「COMSA」の発表です!
奇襲ともいうべき突然の発表はまさにあの
桶狭間の戦いの再現と言えるのではないでしょうか??
「COMSA」が今までのICOとは一味違う印象があったのは、企業が資金調達のためのトークン発行を肩代わりしてくれたり、日本の仮想通貨法に遵守することも説明しベストプラクティスとして分かり易く提示してくれたことです。
織田信長も 天下を目指す際に分かり易いスローガンを掲げました。
武力により天下を収める「天下布武」です
またホワイトペーパーに書かれている内容も織田信長の革新的な仕掛けと類似します。
・「aggregatetransactions(複合トランザクション)」は、農民と軍隊を完全に分けて効率よく戦いに専念できる軍隊を作った「兵農分離」と。
・ICOをしたい企業が自らトークン発行などをせずに誰でも簡単にICOが出来る仕組みは誰でも手軽に商売が出来る「楽市楽座」と同じです。
・「カタパルト」という処理を軽減させる仕組みが「鉄砲の三段撃ち」など新しい戦術とも言えます。
・そしてCOMSAに登録して参加者にアフェリエイトを提供して宣伝を促す手法は、あの木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)が得意とした宣伝術を思い浮かべませんか?(w)
またCOMSAは、NEM、ビットコイン、イーサリアムのパブリックブロックチェーンをMijinなどのプライベートチェーンと繋ぐHUBの役割も担うそうです。
前述の有力ICOもおそらくそれに近い構想を持っていることでしょう。
しかしそれを分かり易く説明をしたことで、少なくとも日本のビジネス界でICOを利用した資金調達する企業がCOMSAを利用するという流れになる可能性が高まって来るかもしれません。
COMSAが日本でこれほど話題になったのは何を隠そう
トレスト☠テクニカルアオリスト @TrendStreamさんのこのブログであったことは間違いない。詳細はこちらを確認ください。
興奮冷めやらぬCOMSAですが、ICOをやらずにプレマインもなしの地道な活動を続ける優良プロジェクトが存在するのも事実です。
個人的に好きなのはUbiqは地味ながら底力のある三河武士を束ね、天下統一を果たした徳川家康を彷彿とさせます。
そしてNemurai 。AIインテリジェンスという響きだけで知略を駆使し戦国の世を生き延びた真田一族を彷彿してしまいます!
果たして大型のICOプロジェクトが次々登場している仮想通貨界ですが、そろそろ天下の行方は見えてくるのでしょうか?
まだ本能寺の変も天王山の戦いも始まっていません・・・・・。
群雄割拠のサバイバル仮想通貨界をどうにか泳ぎ切りましょう!
最後は、無理やり締めた!!
妄想武家政権の誕生から戦国時代にお付き合いいただきありがとうございました。
オブリガード!!